CraftGene Craft_vol.0

旅、人、ものづくり。いい旅には、きっといい出会いがつきものです。職人との出会い、街を歩く楽しみ——。伝統工芸をはじめとした「ものづくり」をテーマにした特集記事を通して、日本各地を旅してみませんか?


>> P.1

OTOKOYAMAKESENNUMA1CraftGene夏休みの思い出宮城県気仙沼市にある「男山本店」。日本酒の蔵元をずっと見学したいなと思っていて、ついにその機会に恵まれた。いま、気仙沼を語る時、やはり震災の話は避けられないのかもしれない。実際、気仙沼や三陸の海岸沿いを車で走ると、復興工事を見ない瞬間はないと言っていいほど。でも自分の中では、気仙沼は小学校の夏休みに親に連れられて行った時の思い出が深い。母親の親友が気仙沼の人だったのだ。海で遊び、おいしい海の幸を食べた記憶は強く強く残っていた。夏休みにどこか遠くへ行った楽しい記憶。今、旅が好きなのは、あの辺の体験が刷り込まれているからかもしれない。だから、あれから30年以上経って『CraftGene』のために訪れることが出来るのは嬉しかった。日本酒は伝統工芸じゃない?『CraftGene』は伝統工芸をテーマにやっていこうと思う。ただ先にお伝えしておくと、不思議なことに、日本酒はいわゆる伝統工芸ではない。?」と思いますか?日本で正式に「伝統工芸」と名乗るには、経済産業省に認定される必要があるらしく、以下の定義を満たしているものが、伝統工芸になるそう。①主として日常生活の用に供されるものであること。②その製造過程の主要部分が手工業的であること。③伝統的な技術又は技法(注)により製造されるものであること。④伝統的に使用されてきた原材料(注)が主たる原材料として用いられ、製造されるものであること。海の近くの蔵だから気仙沼男山本店蔵元で聞く杜氏の想い伝統工芸を核に、「旅」「人」ものづくり」を送るCraftGene。大切にしているのは「自分の中での伝統工芸」。それは一口で言えば、昔から、その土地で、その土地の財産を活かして、代々作られ続けてきた、ものづくりの姿。だから1912年から三陸、宮城県の気仙沼で作り続けている男山本店の日本酒も、まさに“伝統工芸”なのだ。文大竹一平


<< | < | > | >>